こんつくしー。
デザインのお仕事をしている中でもよくある「データ納品(または「納品データ」)」。
今回はこの「データ納品」について、お伝えしたいと思います。
目次
「データ納品(納品データ)について」
データ納品とは、実際の制作物(名刺・チラシなどの媒体)での納品ではなく、イラストレーターなどの制作ソフトのデータ、あるいは画像・PDF等のデータでの納品方法をいいます。
「制作物をつくるための元データを含んだ納品」は「完全データ納品」と呼ばれることもあります。
データ納品の中身ってどういう内容なの?
制作物の内容にもよりますが、一言に「データ」と言っても、デザインの場合にはおおよそは下記のデータのいずれかが納品される場合が多いです。
- PDFファイルデータ
- 画像ファイルデータ(JPG・PNGなど)
- Ai(イラストレーター)ファイルデータ
- PSD(フォトショップ)ファイルデータ
- その他、制作で使用したデータ(XDファイルなど)
イラストレーターファイルやフォトショップなどの「制作データ」を含んだ納品形態を「完全データ納品」という会社さんもあります。
Ai(イラストレーター)データ納品の注意点
イラストレーターはバージョンによってはファイルが開くことができないことがあります。具体的には、
- 【ファイルが開くことができないケース事例】
ファイルを最新バージョン「CC」で保存した場合
→ バージョンが「CC」よりも古いバージョンのイラストレーターでは開けない。(上位互換がない)
このケースは本当によくあります。逆に「ファイルを開くことができるケース」として
- 古いバージョンで保存されたデータを、そのファイルより新しいバージョンのイラストレータで開く(下位互換がある)
- 保存されたファイルと同一のバージョンのイラストレータで開く
Ai(イラストレーター)のバージョンは「CS5」「CS6」「CC(レガシー)」あたりがオススメ
納品時は「CS5」「CS6」「CC(レガシー)」あたりで保存しておけば、ほぼこういったトラブルにあうことはなくなります。(私の経験上)
実際に仕事をする上でよくある「クライアントの疑問」
名刺、チラシやフライヤーを制作した際に、クライアントから
「制作データ(イラストレーター・フォトショップ)のデータはもらえないんですか?」
と聞かれることがあります。この場合、私は「通常、「制作データ」はお渡ししておりません。」とお伝えしています。
お渡しする場合には、制作前や制作契約・依頼時に納品形態に指定がある場合や、制作データを「買取」という場合でのみお渡ししています。
ただしロゴデータなど、今後使用する上で制作データ(イラストレーター・フォトショップ)が必要になるケースが多いため、制作データもお渡ししています。
制作データの相場・費用はいくらぐらいなのか?
ちなみに制作データの相場・費用は会社や制作物にもよりますが、調べたところおおよそデザイン費用に対して1.5〜2倍の費用になるケースが多いようです。
まとめ:知っていると当たり前な「データ納品」だがデータでもらえるかの確認は常に必須
知っていると当たり前の内容である「データ納品」の内容ですが、実は会社によってこの「データの納品方法や形式」は決まっておらず、納品方法や条件は様々です。
そのため、もしあなたが「こういう内容で納品されるのだろう」と思っていても、相手は全く違う内容で納品してくることもあります。
特に「イラストレーターデータ」が必要となる場合には、あらかじめ発注・受注する際に制作会社へ必ず確認しましょう。
ではまた!