2019年11月11日に販売予定のDJI新製品「DJI MAVIC mini」が先日発表されました。
すでにいくつかの記事でも紹介されている注目のドローンを各記事から調べてみました。
目次
DJIの新製品「DJI MAVIC mini」の特徴
今回の「DJI MAVIC mini」は「グローバルモデル」と「日本モデル」の2種類
「グローバルモデル」は機体重量249g・飛行時間30分ですが、「日本モデル」は機体重量199g・飛行時間18分の設計となっています。
実は「2種類のモデルがある」ということを知ってから色々な記事を見ないと、どっちのことを言っているのかが分からなくなるので注意してください。
日本モデルは注目の機体重量199g!
やはり一番の注目ポイントは機体重量が199gということではないでしょうか。
日本ではドローン規制の対象( 「飛行ルールの対象となる機体」 )は「 機体本体の重量+バッテリー重量が200g未満のものを除く 」となっているため、許可・申請などの航空法の手続きは不要となります。
つまり、日本国内で規制を気にせず飛ばすことができることが最大のメリットとなります。
※但し、地方や敷地内のルールや、禁止区域( 小型無人機等飛行禁止法 )による飛行禁止区域では対象地域の300m周囲が飛行禁止となります。国会議事堂とか。
折りたたみ式で持ち運びも便利
かばんにスッポリ入るサイズのDJI miniは持ち運びもかなり便利。
折りたたんだサイズは「タテ140mm×ヨコ82mm×57mm」とかなりのコンパクトサイズになります。
実際にInspire やPhantom4などを操縦したり、持ち運びしたこともある私からすると凄い便利。というか便利すぎる(笑)
法令も適用範囲外のため、自由に飛ばしたいときに練習できますね。
日本モデルの飛行時間は最大18分
飛行時間は最大18分となっているため、実飛行時間は12~15分程度となりますが、実際にドローンを飛ばし撮影するには十分な時間です。
ある程度の経験者であれば、撮影して戻ってくるまでに十分な飛行時間だと思えます。
ちなみに似たような製品のDJI SPARKの場合、飛行時間は16分となっています。
撮影・飛行モードや高性能カメラや3軸ジンバルもある
MAVIC miniにはさまざまな特殊効果を自動で撮影してくれる「クイックショット機能」があり、例えば旋回しながら上昇しつつ撮影したり、被写体の周囲を回りながら撮影したりすることができます。
飛行モードも基本操作からスポーツ用、はては映像撮影用の飛行モードがあり、かつ、3軸ジンバル(カメラが飛行中に揺れたりブレないようにする機器)や、2.7Kまで撮影可能なカメラがついており、楽しむには十分な映像・操作を堪能できそうです。
DJI MAVIC miniの気になる点や欠点
ここまで高性能・軽量化された機体だとワクワク感しかありませんが、調べていく中で気になる点や欠点なども出てきました。
障害物回避機能がない
重量199gを実現した犠牲か、DJI MAVIC miniには「障害物回避機能」がありません。そのため、木や人、車や壁などに気づかなければ衝突します。
コンパクトゆえの視界からのロスト
INSPIREやPhantomを操縦していて起きやすいのが「視界からの機体ロスト」です。
慣れればカメラからおおよその位置を見つけたり、視界から外さないように飛行できますが、DJI MAVIC miniはこれまでのドローン製品以上にロストしやすいと思います。
4K動画は撮れない
動画性能は2.7Kまでのため、4K動画は撮れません。
しかし、映像の編集などをしている方は経験があると思いますが、4Kで撮っても容量の都合上、編集途中でHDに落としたりするため、通常、楽しむ分には問題なさそうです。
まとめ:初心者向けのローコスト・エントリー機体ではあるが操縦に注意
ここまで調べて感じたことはDJI MAVIC miniは、カジュアルにドローンを楽しみたい方や、これからドローンをやってみたい方にオススメな機体です。
ただし、衝突防止がなかったり、機体がコンパクトすぎることからのロストがしやすそうなため、操縦するときには法令適用外とはいえ、十分注意した上での操作が必要となりそうですね。
おまけ:現時点では法令適用外だが…
最初にお伝えしたようにDJI MAVIC miniは法令適用外ではありますが、それは「発売時点」での話。
もし、適用外だからと199g以下のドローンが増え、そのドローンや操縦者がマナーやルールが守れなかったり、飛行禁止区域を飛行してたりすると今度は「重量がもっと低い機体が適用外」になったり、「ドローン自体が国内飛行禁止」になったりしかねません。
そうならないように、是非ドローンを扱う人はルールやマナー、法令を守って楽しんでほしいですね。
ではまた!