こんつくしー。
私がしているデザインという仕事柄、デザイン制作と一緒に「事業や業務について」相談されることも多いのですが、最近特に飲食店のお店相談で多いのが「テイクアウトや出前(デリバリー)」について聞かれること。
私の住む街がUberEats(ウーバーイーツ)が利用可能エリアということもあり、出前(デリバリー)について気にしている飲食店さんも多い印象です。
そこで今日は、この「テイクアウト・出前(デリバリー)」について、2020年4月28日に「出前総研(http://corporate.demae-can.com/)」から公開されたデータを参考にしながら私なりに考えてみました。
なお、本データは出前館利用者1,537名(うち、有効回答者数979名)によるデータとのことです。
目次
テレワークにおける食事。テイクアウトと出前について
アンケートから見るテレワーク就業率は約25%
実施された出前総研のアンケートによるとテレワーク実施率が26.8%と全体の約25%がテレワークをしている結果になっています。個人的にはコロナウイルスの現状や知る限りの企業対応を踏まえると「割合としては少し低い」という印象があります。
というのも、実際に私自身が知見している企業対応やメディアのイメージによるものもありますが、数年前に総務省が報道資料として出した「平成 30 年通信利用動向調査の結果」の中にある「テレワーク導入(企業)」と「テレワーク導入(個人)」にほぼ近い数値割合となっています。
テレワークで最も多い食事は「出前」らしい
先ほどの約25%のテレワークをしている人が「テレワーク中にしている食事について」の割合となります。
(出前館利用者に対し実施したアンケートのため「出前」が多いのではないかとも思う所はあります。)
このデータから見ると2人以上世帯・1人暮らし世帯・共通している項目はこう分かれるようです。(「その他」の項目は内容が不明のため除外)
テレワークをしている2人以上世帯の食事状況
- 出前よりも自炊をしている世帯が多い
- 自炊しているため、前日の残り物を食事にすることがテイクアウトより多い
- 同伴者や家族のこともあるせいか「外食」の選択肢が最も少ない
- 在宅で動くことが少ないためか、テレワーク中は食事をしない人もいる
テレワークをしている1人暮らし世帯の食事状況
- 出前が最も多く、次がスーパー・コンビニのお弁当が食事として多い
- 自炊はインスタントなどの買い置き食材を食べるのと割合が変わらない
- 最も少ない食事の選択肢は「前日の残り物」
- 1人だと店を選びやすく他人との距離も取れるためか、外食が多い
- テレワーク中に「食事をしない」人はいなかった
共通しているの食事状況
- テイクアウトより出前の方が2〜4倍多い
- インスタントなどの買い置き食材で食事をしているのはどの世帯でも変わらない
- 飲食店のテイクアウトについては世帯間で利用割合の差はほぼない
個人的に興味があった項目は「1人暮らしの場合、テレワーク中に食事をしない人がいない」こと。
中には、ずっと作業や仕事をしてテレワーク中は食事をしない1人暮らしもいると思いますが、出前やお弁当が1日のテレワークの中で「楽しみ」とされているためなのではないかと思います。
出前にしろ、お弁当にしろ、「食事内容やお店」を毎日選んだり、変えることもできますしね。実際に出前を利用する理由としては以下のようになるようです。
「テイクアウト」か「出前」か
出前総研のデータからは「テイクアウトより出前の方をした方がいい」となりますが、私個人もそう思います。
というのも飲食店がテイクアウトをする場合、
- テイクアウト場所の立地はアクセスしやすいか
- 公共交通機関の利用は避けたい人がいるため、徒歩圏内にターゲットはいるか、または駐車場があるか
- その店のテイクアウトサービスは認知されているか
- テイクアウトに関しての固定客確保や、新規客へのSNSや各媒体を利用した広告戦略をしているか
などなどの問題や対策・対応をしないと「テイクアウトを用意しても誰もこない」ということになるからです。
UberEatsの場合、売り上げから手数料35%が引かれますが、近くのエリアでお店が表示されたり、お店がアクセスしにくい立地であっても配達員が配達してくれます。
参考:メリットだらけのUBEREATS(ウーバーイーツ)出店解説します。(note)
最後に:「休業」「閉店」という選択肢
これまでは「テイクアウトや出前」に関して記事を書きましたが、私の取引先や個人的に付き合いがあるお店でも「休業」「閉店」という選択をしているお店も少なくありません。きっと皆さんの周りでもあると思います。
必ずしも体制や業務内容をすぐ変えれたり、ある程度は予算があるお店ばかりではなく、それぞれに事情が異なることは想像に難くありません。
今回は「テレワークの食事」という内容の記事を書きましたが、この記事がテイクアウトや出前を検討・実施している飲食店の方に少しでも参考になれば幸いです。
ではまた!