地名を見ればリスクが分かる!?意外と知らない地名から見る土地の特徴。

土地の由来アイキャッチ

先日の台風19号で関東地方~東北まで広いエリアで被害が出ているのは皆さんよくご存じかと思います。

私も親類が関東におり少しですが寄付金を送ったり、物資を送ったりしてました。

今日は、先日の台風被害の時に知った「土地の名前がもつ意味」について、興味深い記事をいくつか拝見したので皆さんにご紹介いたします。

過去に起きた災害・特徴に関連した名前。「やっぱり!」と思う地名から「そうなの?」と思わず感じる地名たち。

川(かわ)。谷(たに)。沼(ぬま)。

この漢字が使われている土地は過去に川だったり、沼だったり、谷だったりと呼んだ意味がそのまま地名に使われているケース。こういった土地は過去に水があったり、地盤が緩かったりすることがあります。

※以下、五十音順

あ~か

鮎(あゆ)

「揺(あゆ)く」に由来した単語。軟弱な土地を意味し、平地では地震災害が発生しやすいそうです。

梅(うめ)

「埋(うめ)る」に由来し、土砂崩れにより砂が堆積した土地である可能性があります。人工的な埋め立て地の意味もあるそうです。

荻(おぎ)

「穿(うぎ)」が語源となっており、崖などの地形、又は過去に災害を受けて荒れ地となった場所につけられるそうです。

女(おな)

荒々しい波を意味する(男浪(おな))に由来し、過去に津波の被害を受けた土地である恐れがあるそうです。

柿(かき)

「掻く」「欠く」に由来した言葉。崩れやすい崖地帯や決壊堤防による氾濫常襲地・津波常襲地だそうです。

蟹(かに)

「掻く」と「薙(な)ぐ」を組み合わせた言葉。地面が浸食作用によって剥落(はくらく)しやすい傾斜地を表しているようです。

釜(かま)

「釜」「鎌」の湾曲部分。えぐったような崖地や海辺の急に深い場所、水のたまりやすい場所を表しているようです。

亀(かめ)

水などが土や岩を激しくえぐる意味であり、浸食されて陥没している地形を表しているとのことです。

草(くさ)

「腐る」に由来する崩壊地形。または「臭し」に由来する硫黄臭を放つ土地を表しているとのことです。

倉(くら)

「刳(く)る」や「崩」に由来し、山中の切り立った岩盤や断崖などの非常に崩れやすくなった土地を表しているとのことです。

駒(こま)

「転」と「間」を組み合わせた用語。輪状に川に囲まれた土地で、洪水発生地帯に多いようです。

さ~た

鷺(さぎ)

「裂(さ)く」「割(さ)く」に由来し、割かれたような地形・大きく切り開かれた谷間を示しています。

桜(サクラ)

「狭(さ)」と「刳(く)る」を組み合わせた用語であり、山間部では主に豪雨で崩れやすい土地を表しています。

猿(さる)

「去る」「曝る」に由来し、崖地などを表し、外気に曝(さら)されて崩れやすくなった土地を表しているとのことです。

蛇崩(じゃくずれ)

川岸や崖などの斜面の土地が緩んで崩れそうな場所であり、「じゃほう」とも呼ばれる。

蛇抜け(じゃぬけ)

大雨によって土砂の崩れる可能性が高い場所を表し、土砂崩れそのものを「蛇抜け」と呼ぶことも。

滝(たき)

滝は「滾(たぎ)る」に由来し、水が激しく流れることによって浸食作用が盛んな絶壁や崖をあらわしているようです。

椿(つばき)

「刈り取る」という意味の「戯(つば)ゆ」に由来し、土地が浸食された崖地や崩壊地形を表しているとのことです。

津留(つる)

水路のある低地で鳥の弦の首のように川が湾曲した水害が起きやすい土地を示しています。

な~ら

灘(なだ)

「傾(なだれ)」に由来し、傾斜地を表しているそう。川の流れが早く荒々しくて不安定な場所の意味もあるそうです。

野毛(のげ)

「抜(ぬ)け」や「除(の)け」に由来し、岩石の崩壊地や崖などの危険な地形で地すべりが起きやすいという意味があるそうです。

萩(はぎ)

「剥(は)ぐ」に由来し、表面が剥がれ落ちるような斜面の崩落が盛んな土地を示す場合があります。

放(はな)

「放つ」は取り払う、壊すという意味があり、沼沢地から大量の水を「放ち出す」場所を表しているとのことです。

袋(ふくろ)

水に囲まれた袋状の地形で、堤防決壊や越水が起こった場合に浸水しやすい土地のことを表しているとのことです。

衾(ふすま)

「狭間(はざま)」または「伏(ふ)す」に由来し、低地のため水が流れ込む、地下水多量な浸水地を示しているとのことです。

龍(りゅう)

水神の龍がのたうち回るような、激しい豪雨や津波など多様な災害に襲われやすい場所を表しているとのことです。

※参考記事:災害の記憶をいまに伝える日本全国「あぶない地名」(週刊現代:2015年)

まとめ:その土地に生きた先人のメッセージを見逃すな!

いかがでしょう?

私自身、記事を書いていて「なるほどー」とか「そうだったの?」とか気づくことが多くある言葉ばかりでした。

これらの名前の地域がすべて同じように「悪い意味」を持っている場所ばかりではありませんが、こうした地名から先人達が名づけた理由を探り、現状はどうなっているのかを考え、街や地域がどう対策しているか、または事前に察知してどう避けるかが大切なのかなっと思いました。

ではまた!

デジトー 管理人: 普段はデザイン関係に勤めながら、感じたこと・伝えたいことを思うがままに発信中。ウェブ・デザイン・お仕事をお伝えしつつ、たまに愚痴を言います。またこれまでに読んできた様々な本や書籍、おすすめアイテムや日常・在宅勤務(テレワーク)で活躍できるアイテム等をご紹介しています。