こんつくしー。
これまでに色々なデザインを創っていますが、その中でも印象に残っている「学習塾・個人塾のチラシデザイン」について、今日はお話ししたいと思います。
今回の実ケースとしては「首都圏ではない地方で集客したい学習塾のオーナー」からの依頼を基にしています。
目次
選ばれる学習塾や個人塾の「チラシ」を作るポイント
そもそもチラシの「集客効果」はどれぐらい?
一般的にチラシの効果は、0.1%前後がチラシの効果といわれています。
つまり「40人の生徒を集客したい」場合には、「40,000部のチラシ」を配ればいいわけです。簡単ですね。
ただし!
「チラシの配送エリア」「チラシデザイン」「時期」「チラシの内容」等によって反応が変わるため、この「0.1%」はあくまで目安でしかありません。
(※個人的に、地方で反応率0.1%以上の場合は「効果があるチラシ」だと思います。)
チラシの配布エリアの「選び方」
よほどの有名塾でない限り、ほとんどの塾は「地域密着型」の集客体系です。
そのため、配布エリアの選び方は以下のように考えます。
- 塾に来てほしいターゲット層を明確にする
- ターゲットの「学校」の位置、「生徒数」を調べる
- さらにその学校の「通勤エリア」を想定する
- その中の「住宅エリア」を選定する
配布業者によっては独自の統計・データを持っていたりするので、チラシ配布を依頼する業者にもヒアリングしてみてもいいと思います。
地元のことは地元の人に聞きましょう。
「目に留まる」チラシのデザインに
人の目にとまるコンマ数秒の間に、塾が伝えたいイメージ・メッセージを訴求しなければなりません。そのため、
- 他の塾と大差ない見た目(グラフィックデザイン)
- 読みにくいキャッチコピーやメッセージ(タイポグラフィ)
- 得られるメリットがわかりにくい(伝達性)
少なくてもこれら3つはクリアしたデザインであることが必要となります。
一言でいうと
「目に留まるデザインで、読みやすくわかりやすいデザイン」です。
ターゲットは「受験生」?それとも「学生」?
デザインの話と関連しますが、集めたい生徒は「受験生」「学生」のどちらでしょうか?
大抵の場合、「両方」と答えられることが多いですが、ピンポイントで狙いたい場合には、どちらか選び、その層に「刺さる」デザインアプローチを行います。
例えばキャッチコピーでも、受験生の場合には「試験に勝つ!」とか「ライバルに差をつける!」とか「試験を連想させるコピー」となり、学生の場合には「一緒に学ぼう!」とか「部活も学習もできる!」とか「学校生活を連想させるコピー」となります。
塾の「個性や強み」を出せれば尚良し
個人でされている塾なども考えると、地方でも相当数の塾が存在します。
その中で「他の塾と何が違うか?」がチラシに出せればチラシが持つ訴求力があがります。
例えば、料金体系・先生の指導方法・学習方法・時間帯・送迎の有無・立地・実績等、多くの観点から一度整理してみましょう。
まとめ:費用をかけるからこそ効果の出るチラシに
塾でのチラシはデザインももちろん重要ですが、何より「その塾で提供される価値」がどのくらい用意できているか、また、「その価値が生徒・親御さんに伝わるか」が重要です。
費用をかけるからこそ効果のあるチラシになるようにしましょー。
【余談】塾コンサルに依頼するのも手だが…
塾のコンサルティング会社の話や実際に資料も見たことがあるのですが、私なりの注意点をいくつか。
① コンサルの持つ数値データ
まず地方においてはターゲット層の数が首都圏と圧倒的に違います。そのため、コンサルティング会社からの数値データはその「数」があなたの塾の現状に近いかどうかは確認しましょう。
② 必ずしも成功するとは限らない
とある塾の実話ですが、数十万のコンサル契約した「多くの塾コンサル実績を持つ会社」が提示したデザインでチラシをうつことになりましたが、見事に集客できませんでした。
数多くの実績を持つコンサル会社が作るデザインだとしても成功するとは限りません。
③ デザインを持っていかれそうになった
その後、私が制作したデザインで0.1%の集客率が達成できたのですが、なんとコンサル会社から「そのデザインを実績資料として使用させてほしい」と言われました。
丁重にお断りさせていただきましたが、もしかすると彼らの「実績」は、別の人が重ねたものなのかもなーっと思いました。
④ もちろん良いコンサル会社も多くある
色々とイヤな面を書きましたが、もちろん全部のコンサルティング会社さんが「良くない」わけではありません。
あくまで「私が体験した1ケース」として参考にしてもらえればと思います。
大分、余談が長くなってしまいましたので、この辺で。(笑)
ではまた!