定価:1429円(税抜き)
美術出版社
【個人的な評価・評判】
らくがき度: ★★★★★
楽しめる度: ★★★★★
175P フルカラー
【この本はこんな人にオススメ】
- 楽しめるらくがきを描きたい人
- 見たことがあるあの絵を描きたい人
- ラクガキの基本を知りたい人
- ラクガキの教科書を探している人
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目次
ラクガキマスター
このラクガキマスターの著者は「JT広告・大人たばこ養成講座」やブックデザインなど数多くの場で活躍する寄藤文平さんが「ラクガキの教科書」として出版された本です。
ラクガキと表現していますが、線一本で描かれた素敵な絵と、その描き方が紹介されています。
おすすめポイント
- ハンカチの描き方から、森や人、街の描き方など幅広くラクガキするための描き方が紹介されています。
- 描くのが難しい人を描く時のコツや、著者オリジナルの人体モデルでの捉え方も紹介されています。
- 本の合間の見開きで著者の世界観全開の絵も描かれており、単純に絵の本としても楽しめます。
- 線一本から発想することや色々な形の見方・捉え方を知ることが出来ます。
本書の感想・まとめ
寄藤文平さんの紹介する「ラクガキ」を街中の広告で一度は見たことがある人も多いと思います。本書はそのラクガキの教科書的な本として、また描き方の本として出版されました。
箱庭のような絵が好きで、私自身、寄藤さんの絵が好きだったのもあり、この本は見つけてすぐ買いました笑
特に「人の描き方」の紹介ページでは、惹かれ合う人や、締まっている人、嫌う人など、多くの「人」が描かれており、描き方よりもその絵の楽しさをずっと見てしまいました。
「ラクガキ」であることの楽しさはとても魅力的で、寄藤さんの絵は色々な本や広告で使われています。寄藤さんが手掛けた絵やデザインを見たことがある人も多いと思います。
本書の中で
想像力は何かをものすごく好きになることの先にあるものだと思います。〔車の〕ドアミラーを書き忘れる人が未来のクルマを想像できるわけがないのです。
「ラクガキマスター」より
と書かれていたのが印象的でした。
きっと人も風景も好きだからこそ、観察し、「楽しいラクガキ」が生まれるんだろうなっと感じます。
線一本で描かれる表情豊かな人や風景を描くためのラクガキの教科書として、また描くことが楽しくなるための本として、また、想像を形にするための本としてオススメの一冊です。