先月、Adobeの18歳以上のユーザーを対象とした意識調査により明らかになった2019年のデジタルコンテンツ(メディアや記事)を見た時の消費者心理。
普段、スマートフォンを手に朝昼晩と手放せない私ですが、例にもれず結構内容に当てはまっていました。
目次
①1日当たりのデジタルコンテンツ平均消費時間
平均利用は約5時間
18歳~34歳 … 6.0時間
35歳~49歳 … 4.9時間
50歳~64歳 … 4.0時間
65歳以上 … 4.7時間
意識調査「2019 Adobe Consumer Content Survey」 より
ネットネイティブな18歳~34歳がやはり一番利用時間が高いものの、最低4時間以上は年齢に関わらず使用している。起きている間の約4分の1はスマホやパソコンで何かしらを見ているということになる。
②より質の良い体験を求めて
特によくないのはページの読み込みが遅いこと
今回の意識調査で特に気になるイライラは
「目的まで多くのページを見る必要がある」
「読み込みが遅い」
「目的とは関係ないページ等を見せられる」
の3つが気になったところです。
サイト制作では特にこれら3つの事は重視して制作をしているつもりですが、より「ユーザー目線」での制作が必要ですね。
また、企業のページ関してのイライラは
「文章が下手・長い」
「個別化にカスタマイズされすぎている」
「デザインが良くない」
が興味深い。
ネット利用者も目が肥えてきており、サイトに対する評価基準も高くなっているようです。
最近でもサイトを見ていると、ただ長いだけの内容のないテキストが見受けられます。
よりコンパクトに分かりやすく。またテキストだけではなく、画像や動画を用いたほうが好まれそうですね。
サイトも紙媒体のように、「限られたスペースでいかに魅力的に魅せるか」を考え「目的に最短でたどり着ける」サイト作りが求められているように思います。
③やっぱり強かった。オンラインショッピング
Yahoo!ショッピングや楽天などのオンラインショッピングが優勢
私自身、楽天・Amazonをよく利用していますが、やはり他の方も同様で約6割の方が商品購入で最も利用するとして回答しています。(実店舗は約5割)
店舗に行っても在庫がない、店員さんの態度が悪い、お店が近くにない、等、消費者のニーズを「すぐに・誰でも・簡単に」叶えてしまうオンラインショッピングはよく利用されるようです。
実店舗の利用を上げるには「ネットではできない実体験」や「ネットにないプレミア感」など、実店舗であるべき理由が必要になりそうですね。
こうして見ると、ゾゾタウンでメーカーやブランドが撤退する「ZOZO離れ」もよくニュースで見ますが、実際にゾゾタウンから離れたブランド・メーカーさんは「いかに自社サイトへこれまでのお客さんを連れてこれるか」が大きな課題になりそうですね。
④今のブランド企業はもっと消費者目線のコンテンツ提供が必要
よりユーザー目線であるべきサイト
ブランドによってさまざまだと思いますが、商品というより、そのブランド・企業のサイト作りがユーザー目線であるべきなんだと思います。
例えば文字を表示するフォントにしても、書体・大きさを変えすぎていたり小さすぎていたり、商品をただ並べているだけでサイズ感もシーンも分からないサイトもいまだにみることがあります。
⑤SNSはいまだ人々を引き付ける
動画コンテンツはより重要な要素になる
世代間で差はあるものの半分以上の利用者は「ソーシャルメディア(Youtube / Twitter / facebook等)を信頼」に回答しているとのこと。
Youtubeが最も利用されており、5Gの時代になるとYoutubeや動画でのコンテンツは今よりもさらに重要度を増すでしょう。
また気になるのは「半分以上の利用者がソーシャルメディアを信頼している」ということ。
特に配信者や発信者が見えるYoutube / facebookは割合が高いと思われるが、間違った情報に惑わされないためにも、安易に信じず行動を起こす前に自身で正しいかどうか考えてみることが大切だと思う。
まとめ
5Gの回線が今後主流となり、IoT(Internet of Things)による「モノのインターネット化」が進むと、その中にいる人間は今よりさらに多くの情報がどこでも、いつでも、シームレスに手に入り使うことができる。
もうネットから供給されるデジタルコンテンツがなくなることはないと思う。
できれば「ネットに使われる人」ではなく「ネットを使う人」でありたい。