Webデザイナーの仕事の範囲。どこまでした方がいい?

Webデザイナーの仕事の範囲。どこまでした方がいい?

Webのデザインの仕事をすると、「どこまでがデザイナーの範囲か」という話題?に出会います。
そこで私なりに思う、仕事の流れの中で見る「Webにおけるデザイナーの範囲」を書いてみます。

(※ちなみに私の仕事場の環境は小企業のケースです)

受注~納品までの流れ

① 仕事受注・ヒアリング・納期確認


お仕事を受注したら依頼のあるクライアントさんと打合せ。
時間が取れる場合には極力出席し、同席の上、先方のイメージを聞き出します。
またクライアントさんからの紹介の場合には、ほぼ必ず出席します。
【参加頻度…中~大】

② 見積もり・要件定義・画面設計

案件の要件定義・サイトマップ・マーケティングなど制作にあたっての資料を制作・収集します。
この時も同席している場合には私がすることがありますが、最近はなるべく事務の方や後輩へパスするようにしています。
抱え込みすぎると負荷が多くなりすぎるのと、突発的に対処・対応できない時に別の人でも案件を進められるよう情報を共有しています。
【参加頻度…中】

③ デザイン制作

デザイン制作は当然デザイナーの範囲。
大規模サイトの時には分担しディレクターに近い立ち位置になるときもありますが、小~中規模のサイトの場合には、ほぼすべてのデザインを担当します。
【参加頻度…大】

④ サイト構築(静的な場合)

基本的にはコーダー・エンジニアにこの段階からパスしますが、案件・予算によってはシングルのランディングページであったり、小規模の場合、納期が極端に短い場合には私自身がコーディングを行います。
但し、HTML/CSS/jQueryで構築できる範囲に限りますが。。。
【参加頻度…中】

⑤ サイト制作(動的な場合)

CMSや会員登録などのシステムが必要な場合には、ほぼエンジニアの方へパスします。エンジニアの方から必要な情報や素材があれば提供する、いわばディレクターとデザイナーの半々な状態になります。
【参加頻度…小~中】

⑥ 検証・修正作業

クロスブラウザや実際の動作テストなどを行います。チェックと同時にデザイン上の表示チェックも行います。
この時、距離間やフォントの大きさなど、デザインと想定が違った場合には私が直接直すケースが多いです。そのため、この段階ではカスタム用のCSSを用意して作業し、チェック・テストが終わったらファイルをまとめて圧縮します。
【参加頻度…大】

⑦ 納品

最近はメールのみで終わるケースだったり、営業の方が代わりに行くことが多いですが、できればクライアントさんと一緒に確認しながら納品できるのがいいなっと思います。
【参加頻度…小】

デザイナーはデザインすることが第一だが…

デザイナーは「デザインすること」が第一ですが、サイト構築もできたり知っていると重宝されます。
クライアントさんとの打合せの時や、コーダー・エンジニアの方とやり取りする時も具体的な数値・レイアウトを伝えることができ、認識の誤差が少なくてすむからです。
「気持ち小さくして」とか「レイアウトの見栄えが悪い」ではなく、「marginを1%ずつ取って下さい」や、「ここはレスポンシブで2段から4段に可変します」など。

100%のマスターはしない

今でもHTML / CSS / Javascript等を現状100%マスターしていませんし、習得しようとすることはしません。
必要であれば都度調べたり、エバーノート等によく使用するタグや手法などをまとめているため、そこから引用することが多いです。
むしろ、日々変化していくWebの状況に、その都度で順応していく対応力の方が大事だと思っています。(なのでもっと簡単に、誰が構築しても同じになるようなサイトができるよう早く技術が進めばいい)

まだサイト構築ができない頃は、外注先に「デザインと構築でやりにくかったことがなかったか」とか聞いたり、評判の良いサイトのソースコードを覗いたり、実際にあるサイトの方法を真似たりしてました。

番外編・たまにいるこういう人

エンジニア・プログラマーの方とやり取りしていると、jQuery程度の技術なのでPerl/PHP/Rubyなどの話題が出ると「そんなのも知らないの?」とか「それでWebデザイナー?」とか言われることがある。
毎回思うが、「できたり知ってたりしてたら貴様には頼まない」と強く思う。
打合せ~納品まで少しずつ関与し、さらに新規案件・更新案件等これらの相談~制作までしてたら時間がない。そして私はできるだけ、しっかり休みたい。

最後に

最後に想いがプチ溢れちゃいましたが、デザイナーといえど、立場がフリーランスだったり、企業に属していても規模の大きさだったり、色々なケースがあると思います。
今回は「私のスタディケース」として参考としていただければ幸いです。

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